分科会活動

 地域の課題に対して、団体の持つ特徴や専門性を生かして取り組んでいるNPO。
 それぞれが普段活動しているテーマに“防災”のエッセンスを振りかけたとき、最大公約数的共通テーマで一緒に考え、行動するネットワークコミュニティーが作れないか?
 例えば「子育て×防災」、「住環境×防災」など、それぞれの取り組みに「×防災」したとき、決して普段の活動では優先順位1番ではないけど、同じ課題感で話ができる、取り組める、顔の見える関係のコミュニティー、それが“分科会”です。

 日ごろにおける、この関係づくりが、いざ災害が起き、支援活動を行う時に、本当に大きな力となり、助け合い支え合う仲間となります。
 ぜひ、下記の分科会のどこかに参加いただき、コミュニティーを拡げてみてください。
 もちろん、自団体の特徴を生かした新しい分科会の発足も大歓迎!ご連絡ください!

 現在5つの分科会活動が行われています。

A:住まいの防災分科会・・・住環境を中心にした啓発、学習活動
B:被災生活支援分科会・・・被災生活全般をテーマにした啓発、学習活動
C:食の支援分科会・・・被災時の食や炊き出し支援をテーマに活動
D:子ども子育て分科会・・・母子や子育て世代の視点で啓発、学習活動
E:情報分科会・・・罹災時の情報収集や発信を課題に研究、学習活動

住まいの防災分科会活動風景

『学習会の開催』

 台風19号(東日本台風)による区内の被災状況とその後処理について、水害に対する対応に区内の施工者が慣れていないこともあり、苦慮する事例も多かったことを受け、緊急学習会を東京土建世田谷支部にて開催した。
 せたがや防災NPOアクション代表の宮崎による一般的な水害被災時の家屋の応急復旧処理の留意点や大阪北部地震時屋根瓦被害とその応急処置の具体的な事例の紹介があり、再度の学習会を期待されるほど好評だった。区住宅課からは、19号の被災住宅に向けての「住宅応急修理実施要領」についての説明があった。

被災生活支援分科会活動風景

『キャパシター・こころとからだのケア体操』

 キャパシターとは、簡単な動きと呼吸を使って、こころやからだの緊張やストレスをやわらげるセルフケアの手法です。
 災害時に起こるからだの不調や不安定な心の状態の時に、医療器具や薬がなくても、いつでもどこでも誰にでもできる方法をいくつかご紹介します。
 ご自身のためにはもちろん、周囲の人にもしてあげてください。支援者のセルフケアとしてもおすすめです。
 からだを動かし、呼吸を調えることで脳の働きにも良い影響が出ると言われています。
 身体が楽になると、緊張が取れて心が軽く、考え方も前向きになれるのではないでしょうか。

食の支援分科会活動風景

『災害時の食に関するパンフレット制作』

 食の支援分科会では2年間をかけて災害時の食に関する冊子づくりに取り組んできた。せたがや防災NPOアクションから発信していくツールとして提示することを第一の目的に、冊子やリーフレットなどのようにまとめて読むよりは、必要な時、見たい時にスマホですぐにみられるWEB上に掲載することとなった。
 今後コラム形式など、工夫をしながら展開していく。詳しくはコチラ。

子ども子育て分科会活動風景

『ワークショップ開催』

 ワークショップ形式で「子ども・子育て世代での防災の課題出し」を行った。
 成城ホール集会室に区内子育て支援団体、関係者46名を集め、せたがや防災NPOアクション代表宮崎による基調講演ののち、<発災前と避難生活の2つにわけての課題だし><個別の課題(小数派:アレルギー、障害のある子等)><どこにも所属のない乳幼児家庭(名簿のない時期)に特化した課題出し><支援者のこれからのアクション既にある資源の活用>について、グループワークで意見出しを行った。

要点まとめ:
・町会から子育て世代への発信は難しい→NPOが情報発信。
・NPOと町会がつながるための仕組みづくりをする。
・つながりがない人たちは避難所もわからない→児童館、ひろばで常時関係をつくる。
・避難所ではグルーピング(同じ関係性の中でのうまい声掛け)赤ちゃんのいる家庭を一カ所に集める、お互いに預け合い。
・小さい子を見たらおせっかいおばちゃんになって声をかけて。
・防災に興味を持ってもらう親しみやすいキーワードをPR。
などの意見、課題が出た。

情報分科会活動風景

『情報伝達訓練の実施』

 地震災害が発生し、3日目。無事だったメンバーを中心に開設されたアクション本部にて、地域にいるメンバーから情報を収集、検討を行う。メンバーはそれぞれの地域にいる想定で、周辺情報や、避難所での困りごと、すでに支援を開始している個人・団体の情報を、メールで発信。本部で受信後、必要に応じて追加情報の収集依頼をするなど、情報伝達の訓練も行う。情報そのものは、それぞれが架空の想定で発信。本人としてでも、仮想人物でも、構わない。情報も断片的でも、詳しくてもかまわない。必要に応じて、本部から詳細について尋ねるなど、メールでのやり取りをお願いするというもの。

防災訓練

 発災時にNPO同士が協力して、どのような方法で助け合うことができるのか。
 町会、自治会といった地域の方たちとスクラムを組んで支援活動を行うため、まずは地域の防災資源や防災公園の機能を知ることなど、気づきや体験ができる防災訓練プログラムを数々開催。

過去の活動一覧

イベント

 せたがや防災NPOアクションの活動の紹介や、防災啓発の活動を、地域のイベントやお祭りなどに参加して広報活動を行っている。

過去の活動一覧

勉強会

 メンバー同士のレベルアップを図るため、区外の支援者、支援団体との交流などを目的に、毎年数回開催。

過去の活動一覧