Action emergency drill 実施しました!

Action emergency drill~防災訓練 初動対応マニュアルの共有と検証~

 

 11月6日(土)、NPOアクションに所属する27団体34名と、区の災害対策課職員2名、世田谷ボランティア協会職員4名の合計40名が参加しました。

本日は、初動対応と周辺地域情報の収集に関する防災訓練として、以下の内容を実施しました。

 

 ■発災時の行動確認

 ■各団体の支援拠点周辺情報聞取りロールプレイ

 ■地域資源を知るためのまち歩き

 ■ローリングストックを活用した非常食の試食

 

 

 最初に実施した発災時の行動確認では、発災時から順を追って私たちが取るべき行動を確認しました。

 発災時はまず自分の身を守ること。発災から3日後をめどに本部を立ち上げること。

 その後、各団体が支援活動を展開する地域周辺の情報収集を進めながら、10日後をめどに支援に携わるNPOを交えた情報連絡会議を開催すること。

 そして、外部の支援団体と支援を必要としている地域との間を繋ぐ役割を担うことも、私たちの重要な役割であることを改めて確認しました。

 

 

 次に、本部から各団体に周辺地域の情報収集を行う聞取りロールプレイを行いました。

 大きな災害があった状況では、正確な情報をできるだけ早く集めることが重要になります。今回は、本部で情報を集める立場と各地域で支援活動や被災状況を見ている立場に分かれ、お互いの立場から「発災時にはどのような情報を得る必要があるか」を検証しました。

 参加者からは「ロールプレイとは言え、緊張感がある聞取りなのでリアルでよかったと思います。次回は、さらにバージョンアップして、より具体的な内容で進めてもよいと思います」といった感想がありました。

 

 ロールプレイの後には、3つのグループに分かれて、たまでんカフェを中心に、豪徳寺方面、梅丘方面、赤堤方面にある地域資源についての情報交換をしながら、まち歩きを行いました。

普段、豪徳寺地域で生活していない参加者からは

「お寺が一時避難所になっているのは以外。事前に知っておかないと発災時にここに足を運ぶことは考えない」

「震災対策用井戸やマンホールトイレが都営住宅の敷地にあるのは魅力的だが、いざ使うとなった際に皆利用できるのか」

といったような意見も上がり、実際に足を運び、自分たちの目で地域を見ることにより新たな発見や気づきがありました。

今回のまち歩きを参考に、それぞれの地域での開催につなげてほしいと思います。

 

 まち歩きを終えた後は、グループごとに非常食の試食を行いました。

 私たちNPOアクションには、所属団体の特徴や専門性を活かす「分科会活動」があります。今回は、食の支援分科会チームが考案した非常食を試食しました。

 

<分科会活動についてはこちらを御覧ください>

 

 

 今回用意された非常食は3つです。

 ・ポリ袋にいれ湯せんで作るマカロニナポリタン。

 ・ポリ袋で作る切り干し大根サラダ

 ・白玉ぜんざい。

 

 炭水化物の食事が多くなる被災時を想定し、食物繊維を多く含む切り干し大根サラダや、トマトジュースを活用しミックスビーンズやツナで食べ応えもばっちりなマカロニナポリタン、避難生活で不足しがちになる甘いものの補給など、心と体の栄養バランスを考えた、ローリングストック活用非常食です。

さらに、衛生面や、被災時には使える水に限りがあり、食器を洗うことができない状況が予測されることから、今回は袋に入った状態で直接非常食を食べました。

 最後の振り返りでは、まち歩きやロールプレイを通じて得た気づきの共有をはじめ、いかに地域資源と繋がりを作っていくか、若い人など普段は地域に顔を出すことができない人たちとどう協働していくのか、といったような意見も出ました。

 防災訓練は一度やれば十分というわけではありません。今回の取組みを通して見えた課題を踏まえ、引き続き取組んで参ります!